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10年の歳月をかけて栽培 |
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「想天坊」の仕込みに用いている地元三島産の酒米「高嶺錦(たかねにしき)は、新潟の冬の低温環境による長期低温発酵に適した米で、以前は吟醸造り用として盛んに使われました。
しかし、現在は、栽培の難しさにより僅かの蔵で使われるのみとなり、大変稀少な品種となってしまいました。河忠酒造では、仕込水や杜氏の技術と相性のいい「高嶺錦」を地元篤農家の協力による契約栽培で確保しています。 |
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郷杜氏の「越後流」ともいうべき酒造技術の特徴は、全量を手造りしている麹(こうじ)によく表れています。米の蒸し加減と温度管理によって、麹菌を米の内部にはぜ込ませ、出麹前に竹製の簾に載せて風をよく通し、十分に乾かしています。 大変手間の掛かる作業で大量生産は出来ませんが、この方法により長期発酵にも耐えられる強い麹に仕上がります。 |
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醪(もろみ)は低温でじっくりと熟成されます。 発酵タンク内で麹菌や酵母の活動が偏ったり、発酵が旺盛にならない様、醪の様子を見ながら櫂(かい)入れを行います。櫂入れは醪の表面を中に押し込める様に、ゆっくりと丁寧に行います。 酵母の活動を抑えながら時間をかけて醸された酒は、香り高くきれいな味に仕上がります。 |
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「想天坊」の大吟醸酒、純米大吟醸酒のしぼり作業は、蔵人が「首吊り」と呼んでいる、鑑評会出品酒と同じ手法で行っています。 熟した醪(もろみ)を手作業で酒袋に入れ、口を紐でしばって吊し、自然に滴り落ちてくる酒の雫を集めています。この方法により大吟醸造り特有の繊細な味わいが引き出されます。 |
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郷良夫杜氏は酒造りの道に入って52年、河忠酒造で36年努めています。その間に、卓越した技能者県知事表彰、黄綬褒章受賞、関信越清酒鑑評会15年連続金賞受賞等の実績を残している、新潟を代表する杜氏です。 越後流の吟醸造り技術を生かし、ふくよかでほのかな甘みがありスッキリとした「淡麗辛口」を越える酒を目指して今も研鑽を続けています。また、後継者の育成や、越後に伝わる酒造りの唄の保存にも積極的に取り組んでいます。 |
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